リーラのドラクエブログ

ドラゴンクエストのプレイ日記(主に2人旅形式)を書いていこうと思います。

ドラクエ2で仲間会話やAI戦闘が導入されない理由の考察

こんにちは。今回はドラクエ2のリメイクで現在まで仲間会話やAI戦闘が導入されていない理由について私なりの考察を書いていこうと思います。

 

ドラクエシリーズのリメイクでは後発作品のシステムが逆輸入されることも多くあり、代表的な例としてはドラクエ4~6のリメイクに仲間会話が導入される、ドラクエ3~5のリメイクにふくろが導入されるなどです。また、ドラクエ3ではガラケー版以降でAI戦闘が導入されています。

しかし、ドラクエ2では複数回リメイク版が発売されていますが、現在に至るまで仲間会話・AI戦闘・ふくろが導入されたことがありません。個人的にはふくろはともかく他の2つは同じ理由が背景にあるのではないか?と思ったので、今回その考察を書いていきます。

 

個人的な考えですが、ドラクエ2のリメイクで仲間会話やAI戦闘が導入されていない理由はパーティメンバー3人が全員主人公とほぼ同等の扱いと位置付けているからなのではないか?と思いました。

正式には最初から最後まで操作するローレシアの王子が主人公という位置づけですが、彼の仲間となるサマルトリアの王子ムーンブルクの王女についても他作品のパーティメンバーより主人公に近い立ち位置とされているのではないか?と思うことがあります。

 

そう思った理由を以下に挙げておきます。

①固定の名前がなく、やり方を知っていれば自分の好きな名前をつけられる。

②シナリオ上でも3人全員が前作主人公の子孫であり、3人ともが勇者という位置づけになっていると思われる。(ビルダーズ2ではドラクエ2の3人を指して「ロトの三勇者」と言われている。)

③主人公という位置づけになっているローレシアの王子についても「主人公」や「勇者」と呼称されていることが少ない

 

①については主人公以外の仲間キャラではキャラメイク制の3・9や仲間モンスターを除くと固定の名前がないのは彼らと5の主人公の子供(主人公(=プレイヤー)が親として命名するため)ぐらいだと思われます。

②については他作品では主人公が特別な使命を持っていることを示唆される*1などシナリオ上でも優遇されているところがあることが多いですが、ドラクエ2ではローレシアの王子のみが特別な使命を持っているなどという描写はなく、ロトの血を引く3人の共通の使命としてハーゴンを倒すというニュアンスが強いと思いました。一応ロトの武具をフル装備できるのはローレシアの王子のみという点はありますが、これは単純に他2人が非力なため扱えないだけという感じがします。(実際、リメイク版ではロトのつるぎのみサマルトリアの王子も装備できますし)

③については公式の書籍などでも「主人公」ではなく「ローレシアの王子」と書かれていることが多い(他作品の主人公たちと並べた時に「ドラクエ2の主人公」と書かれることはあるが)ですし、プレイヤーからも「2の主人公」よりは「ローレシアの王子(略してローレ)」と呼ばれている印象があります。(同様に他の2人は「サマル」「ムーン」と呼ばれることが多い)

 

これらの要素を考慮すると、やはりサマルやムーンも主人公と同等に近い扱いだから仲間会話やAI戦闘の対象外とされているのかな?と思いました。

一応、サマルやムーンが会話するシーンはありますが、加入直前やベラヌールのイベントで離脱した時のサマルなどのようにパーティにいない時に限定されているように思いました。例外としてMSX版のあぶないみずぎ入手イベントではパーティから外れないまましゃべりますが、このシーンはローレも台詞があるので…

 

ちなみに参考として、仲間キャラを実質的な主人公扱いで操作することになるドラクエ4の1~4章では戦闘時は手動入力のみ*2でAIは使用不可(ドラクエ4のAI戦闘は5章以降のみ)、仲間会話は導かれし者が1人のみの1・3章はNPC同行者との会話のみ*3、複数人いる2・4章では全員が会話できる対象となっています。

 

ただ、仲間会話はともかくAI戦闘については今後のリメイクでできるようになる可能性がそれなりにあるのではないかと予想してます。

というのも、3DS版8や11などといった最近の作品では主人公にもAI戦闘を適用できるようになっているので、それを考えると今後2のリメイクが発売されたらローレを含めた3人全員がAI戦闘できるようになってもおかしくないと思います。

*1:ただしドラクエ5や10のように主人公以外が勇者という作品もある

*2:当然ながらこの期間でもNPC戦闘員は勝手に行動する

*3:ただし3章ではアイテムを鑑定してトルネコの話す様子を見ることはできる