リーラのドラクエブログ

ドラゴンクエストのプレイ日記(主に2人旅形式)を書いていこうと思います。

ドラクエ6:南の孤島のほこらとマグマの杖

こんにちは。今回は南の孤島のほこらについての考察を書いていきます。

(なお、今回の記事の内容には現時点でのプレイ日記よりも後のネタバレとなる内容が少しあるといえなくもないのでご了承ください。)

 

南の孤島のほこらは、上の世界のスライム格闘場の南にあり、中にはさいごのカギで開く扉がある部屋があります。そして、その部屋の中にはマグマの杖があります。

また、この部屋の手前には骸骨があり、仲間会話によると亡くなってからかなり経っているのではないかと考察されています。

一見するとちょっとしたアイテムが手に入るだけ*1の小さな建物だと思ってしまうところですが、この場所にはドラクエ6の世界観にちなんだある考察があることで知られています。

 

まず、このほこらは上記したように上の世界にあるのですが、下の世界ではほぼ同じ場所にマウントスノーがあります。

そして、マウントスノーのシナリオではゴランが雪女のユリナと出会ったことについて口を滑らせてしまい、約束を破ったということで彼以外の村人を全員凍らせられてしまうことになりました。その後は50年もの間呪いが解かれることもなく、村で1人苦しみながら過ごしていたようです。

 

これらのことから、ドラクエ6での上の世界が夢で下の世界が現実を表していることを踏まえて考えた上で「南の孤島のほこらはゴランの見ている夢が反映されているのではないか?」という考察があるようです。

つまり、カギがかかっていて取ることができないマグマの杖とその手前にある骸骨は、氷漬けになった村を見て苦しい思いをしながら自分ではどうすることもできないゴランの思いが現わされているのではないかということです。

 

また、ここで入手できるマグマの杖については装備可能者が杖としては少し特殊で、主人公・ハッサン・ミレーユ・バーバラの4人となっています。つまり、これ以外の杖をすべて装備できるチャモロが装備できない一方で他の杖は一切装備できないハッサンが何故か装備できるということになっています。

そして、上記の4人のうち主人公・ハッサン・ミレーユの3人はプロローグでムドーの術により肉体と精神を分離され、精神体の方は上の世界に飛ばされてしまいました。また、バーバラは精神体の状態で出会って仲間になりますが、肉体はすでになくなっている(もしくは最初から存在しない)ことから完全なる上の世界の住人といえるでしょう。

逆に、人間キャラでこれを装備できないチャモロアモス・テリーの3人については彼らのような経緯はなく、完全なる下の世界の住人です。

 

そのため、上記の考察がすべて正しいとすれば、マグマの杖は夢による産物であるが故に上の世界と何らかの関わりを持つ人しか装備できないという設定になっているのではないか?と取れなくもないです。

ちなみにSFC版では一部の仲間モンスターも装備できますが、その中には下の世界でしか出現しないモンスターはいませんでした。一応ランプのまおうはクリア後の裏ダンジョンでしか仲間にできませんが、この裏ダンジョン自体が上の世界のダーマ神殿から行けるのでここも上の世界の一部といってもいいのではないかと思います*2

なお、完全な余談となりますが、その裏ダンジョンでのみ出現する*3デーモンキングからはドロップアイテムとしてマグマの杖を入手できることがあり、南の孤島のほこら以外で唯一入手できる可能性がある場所ともなっています。

*1:マグマの杖以外にタルからちいさなメダルも入手できる

*2:裏ダンジョンの中継地点であるデスコッドはルーラに登録できるが、これも上の世界での行き先として登録される

*3:スライム格闘場の対戦相手としても登場するが、ここではドロップアイテムの入手は不可